風よ あらしよ  *  映画

「風よ あらしよ」だいぶ前(2月)に観てきました(^^;)

村山由佳さん原作

吉高百合子主演

もう観るしかないでしょーーー

昔の実話はほんとうに怖い

 

女性解放を訴え続けた伊藤野枝の生涯

それはそれは壮絶でまさに嵐のよう

田舎で勝手に結婚させられていて

逃げるように

東京の英語教師の吾郎ちゃんのところへいく

平塚らいてうに手紙を書き

青鞜」に通うようになる

平塚らいてうに促され

初めて講演で演説をする

「新しい女」

不覚にも、熱い野枝の演説に涙が出る

野枝が生きていた時代から100年経つのに

女の立場は向上したのだろうか???

男性の子育て参加が当たり前にはなったけれど

それはお手伝い止まり

女はいまだに、家事に育児に

ましてや仕事も男並みにこなすようになり

100年前より確実に女のやることは増えている

これが新しい女なのだろうか

望んでいた時代なのだろうか

 

野枝は吾郎ちゃんと子どもを置いて

大杉栄瑛太)のところへ行くが

大杉には本妻と愛人(青鞜に参加してた人)がいた

4角関係

女性解放を求め、新しい女!なんて豪語しながら

結局、男に振り回されて

全然自由なんかじゃない愛人

笑ってしまうよと思ったら劇上内で笑いが起こる。

そりゃそうだ、失笑だ。

そしてその愛人は大杉を刺すのである

ドラマよりドラマ

女の自由を求め道を切り開いていこう!とする女のすることだろうか

結局女なんてそんなもんだよっていう笑いなのである

 

本当の自由はこんなところにはない

女の自由は男の人で決まってしまうという

大昔からの見えない呪縛から解放されないかぎり

真の女の自由はない

 

野枝は思っていることをはっきり言い

けして曲げることがない

やりたくないことはやらないし

やりたことには戸突猛進に突き進んでゆく

迷いがない

軸がぶれないのだ

 

強いものにもへつらうことがない野枝は

大杉と共に関東大震災直後に憲兵に虐殺されます。

国家からしたらこういう真の通った人たちは脅威だったに違いありません

恐怖の根は絶たなければならない

権力でねじ伏せるのです

ほんとうに怖い時代です。

巻き添えになって殺された甥っ子はかわいそうに

たった28歳で殺された野枝。

 

映画に野枝の仲間に玉置玲央さんがいい人の役ででてきます。

大河をみたときに吉高さんと玉置さんが敵同士で出てて

そーいえば二人ともここで共演してたなあと気付いた

映画みてたときは大河を全然思い出さなかった。

二人とも別人なんだものさすがだなあ

 

今、朝ドラで「虎と翼」をやってます。

これも女子が低い地位にいる時代の話です

まさに男尊女卑

ほんとにすべては男中心で回っている時代

こんな時代があったことが腹立たしい

 

三淵さんより野枝の方が早く生まれていますが

同じ時代に

同じように

女の置かれている立場に疑問をもった女たち

元始、女性は実に太陽であった

さて、

いつから太陽から遠ざかってしまったのか

100年たった今、新しい時代になりましたと言いたい!!