夜明けのすべて  *  映画

 

「夜明けのすべて」観てきました。

原作はずっと前に読んでいて

読んでいた時から俳優さんたちが頭に浮かんできてました。

なので今回の配役にはびっくりしました。

萌音ちゃんがキレる演技のイメージがなかったので

監督はすごいなー

ふだんとても優しそうな萌音ちゃんがキレたらほんとに怖いだろう

言われた方はかなり傷つくと思う

だって言ってることは全部ほんとうのことなんだもの

思っている本当のことが口から出てしまったらそれは生きにくいわ。

 

そして松村北斗くん

すごい自然な演技で、髪を切るシーンは二人とも素なんじゃないかと思うほど

ほんとに笑ってたよね?!

不愛想なこんな感じの男の子いるよね

めちゃリアルでした。

 

一番のキーポイントがこの二人をとりまく環境

この二人はかなり恵まれていると思う

会社も友達も元上司もみんないい人なのだ。

 

うちの会社も障害者雇用が私を含め10人いる

私以外は全員精神

うちの会社も健常者の同僚も普通にいい人ばかり

意地悪する人などが一人もいない

若いころから意地悪なお局さんをいろんな会社で見たきたけれど

10年前、今の会社に入ったときに

こんなに悪い人がいない会社ってあるんだと驚いたものでした。

障害者チームは今は10人だけれども辞めていった人も含めるとすごい数になる

私が一番の年長者なので一番先に退職になるのだけれど

私の老後のやりたいことの一つに

仲間の家を順番にまわって大丈夫か困ってないか尋ねてゆきたい。

 

そしてそして

元上司役の渋川清彦さん!

めちゃ丁寧な演技で、ほんとに感動しました(泣)

すごい役者さんです!

社長の光石さんや職場の先輩や

学生時代の友達や

どんなにつらい状況でも

見渡せば誰かがきっと助けてくれる。

 

この映画は原作にはない設定が盛りだくさんなのだけれど

伝えたいことは同じで

知らないうちに人は人に助けられているのだ

けしてひとりぼっちではない、、、ということ。

「また明日ね~」っていいですよね

また明日ねって言える仲間がいること

すごく幸せなことです。

だから死なない方がいいのです

明日がなくなってしまうから

また明日ねの約束が守れなくなってしまうから

 

エンドロールでキャッチボールをする職場の人たちや

水やりをする社長だったり

自転車に乗る山添くん

のほほんとしたいい会社だな~

あーなんて平和なんだ!

すべてがこんな世界になったら

生きづらさもどこかに飛んでってくれるのではないか

いい映画でよかったです。